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歯磨きの素朴な疑問!
梅ヶ丘1丁目歯科 堀籠(ホリゴメ)です。
今回は歯磨きについての疑問に答えていきます。
歯の健康を保つため、毎日毎食後歯磨きをしていると思いますが、今更人に聞けないちょっとした疑問がありませんか?
歯磨きしないとどうなるの?歯磨きするタイミングは?歯磨き後のうがいは何回?歯ブラシって濡らしてから使うの?など、そんな素朴な疑問についてのお話です。
(1)歯磨きしないとどうなるの?
歯磨きをしないとお口の中に「プラーク(歯垢)」ができてしまいます。プラーク(歯垢)とは、食べカスとネバネバした物質が一緒になった細菌の塊のこと。このプラーク(歯垢)ができることにより、口臭や虫歯、歯周病などお口のトラブルを招いてしまうのです。
歯磨きの目的は、プラーク(歯垢)を除去すること。しっかり歯磨きをして除去することでお口の中の病気やトラブルを予防します。
(2)1日何回歯磨きしたらいいの?
日本人の95%が毎日行うと言われる歯磨き。厚生労働省が2011年に行った調査では、1日に2回が最も多く毎日複数回磨く人が増加しているとのことです。(※1)
1日1回、朝起きてから寝る前の2回、毎食後と回数は人それぞれです。歯磨きの回数って1日何回がいいのか気になりますよね。
歯磨きは、1日2回以上しましょう。特に就寝前は念入りすることが推奨されています。
しかし、歯磨きの回数を増やしたところで正しい歯磨きができていなければ意味がありません。正しい歯磨きができているのか不安、よく分からない方は正しい歯磨きの仕方をブラッシング指導などで覚えることが大切です。
また、食後すぐに歯磨きをする方もいらっしゃると思いますが、実はNG行為になります。
食後は消化器系の負担を軽くするためにも唾液が大量に分泌されています。お口に中は、唾液で細菌が洗い流されている状態になります。
このようなときに歯磨きをしてしまうと、逆に唾液の分泌を抑えてしまい細菌の増殖を手助けする結果になってしまうので、どうしても食後に歯磨きをしたい人は30分ほど時間を置いてから歯磨きするようにしましょう。
(3)歯ブラシは濡らしてから使うの?
多くの方が歯ブラシを軽く濡らしてから歯磨き粉をつけ歯磨きをしているのではないでしょうか。歯ブラシを濡らしてから歯を磨くと泡もよくたち磨き甲斐もありますよね。
しかし、歯ブラシは濡らさずに使うのが正解です。なぜ濡らしてはいけないのか?これは、泡立ちの良さが問題になるのです。
心理的な問題になるのですが、泡がよくたつことにより磨けたような気持ちになってしまい、結果的に磨き残しが多くなってしまうのです。これからは、歯ブラシは濡らさず、歯と歯、奥歯の奥や奥歯の表面などしっかりブラッシングしましょう。
(4)歯磨きのあとすすぎうがいは何回?
歯磨きをしたあと、汚れを吐き出すためにすすぎうがいをします。
「しっかり磨いて、しっかりすすいで」と口の中がキレイに洗い流され清潔になった気持ちになるのですが、実は「しっかりすすぐ」がNG行為になります。
ほとんどの歯磨き粉には、虫歯を予防する「フッ素」が含まれています。何度も何度も口をすすいでしまうと、有効成分のフッ素も一緒に洗い流されてしまいます。
フッ素が歯全体をコーティングするよう歯磨きをしたら、すすぎは1~2度にしましょう。
わずか1〜2度のすすぎだけでは。口の中に泡が残りそう、気持ち悪いと感じる人もいると思います。この場合、歯を磨いたら口の中の泡を吐き出してからすすぐように工夫したり、歯磨きのあと口をすすいだら、フッ素入りのマウスウオッシュで再度、すすいでみてはいかがでしょうか。
(※歯みがき粉は使用上の注意にしたがってお使いください)
(5)液体歯磨きと洗口液(マウスウオッシュ)ってどう違うの?
液体歯磨きと洗口液(マウスウオッシュ)見た目は同じ液体なのでどう違うのが分かりづらいですよね。
液体歯磨きとは、液体タイプの歯磨き剤です。
適量を口に含みすすいだらブラッシングしてください。液体歯磨き粉には、チューブ入りの歯磨き粉と違い研磨剤が入っておらず歯を傷つけにくいのが特徴的です。
ただし、強めにブラッシングすると歯ブラシで歯を傷つけてしまう可能性があるので注意してください。
洗口液(マウスウオッシュ)は、適量を口に含みすすぐだけで食べカス、ネバネバの物質など口内トラブルの原因を洗い流してくれます。
歯磨きの仕上げ、口の中が不快に感じたとき、人と会う前、口臭が気になるときなど手軽に使え、お口をすっきり清潔にすることができます。
(※どちらも使用上の注意にしたがってお使いください。)
パッとみただけでは分かりづらい液体歯磨きと洗口液(マウスウオッシュ)、パッケージを見ると分かりやすく記載されているので正しく使い分けましょう。
いかがでしたか?
今回は歯磨きについての素朴な疑問にお答えしました。
今後も意外に知られておらず、今更、人に聞きにくい素朴な疑問に答えていきたいと思います。
皆様の歯がいつまでも丈夫で一生付き合っていけますよう
気になることがありましたら気軽にご相談ください。
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(※1)厚生労働省(2012). 平成23年歯科疾患実態調査
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梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。