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【親知らず】痛みがなくても抜歯した方がいいの?そのままでも大丈夫?

梅ヶ丘1丁目歯科 堀籠(ホリゴメ)です。

「親知らず」を抜いたことがある方は多いと思います。

その親知らず、本当に抜歯しなければならないのでしょうか。

親知らずは、痛みがあってもなくても抜歯するものと思っている方も多いと思います。
今回は、親知らずについて詳しくご説明します。

親知らずの由来

奥歯のことを「大臼歯」と呼びます。第1大臼歯は6歳頃、第2大臼歯は12歳頃に生え、第3白歯の親知らずは、一般的に18~22歳頃と生えると言われていますが、30〜40代頃に生えてくることもあります。

「親知らず」という呼び名にはいくつかの由来があります。

昔の日本人は寿命が短かく、親知らずが生えてくるころには親はすでに亡くなっているからという意味の親知らず。

親元を離れてから生えるので、親は奥歯が生えたことを知らないという意味の親知らず。

親知らずは英語で「wisdom tooth」と呼ばれており、wisdom=知恵、tooth=歯なので、「知恵がついてきた頃に生える歯」という意味の親知らず。日本語でも、親知らずの別称は「智歯(ちし)」と呼ばれているんですよ。

親知らずは必ず生える⁉︎

親知らずは、必ず生えると思っている方も多いのですが、実はみんながみんな必ず生えるとは限りません。

また、顎が小さいと親知らずが生えてくるスペースがなく、横向きに生える場合もあり、汚れが溜まりやすくなり虫歯や智歯周囲炎(ちししゅういえん)などを起こす可能性もあります。

親知らずが生えると痛いのはなぜ⁉︎

親知らずが生えてくると虫歯でもないのに歯が痛みますよね。例えば、下の親知らずの場合だと歯茎を押し上げながら生えてくることになります。それだけでも痛みがあるのですが、噛み合わせのとき、上の歯が歯茎に当たり痛みが激しくなる場合があります。

親知らずは抜歯した方がいいの?

「親知らず」という名称のせいかネガティブなイメージがあるのですが、痛みがないからといって抜歯しなくてもいい訳ではありません。

抜歯しなくていい親知らずは、上下ともにまっすぐ生え、噛み合わせにも問題がない。歯の機能をきちんとは果たしている親知らずです。ただし、ご自分で判断するのではなく歯医者に相談することを忘れないでください。

では、どのような親知らずは抜歯した方がいいのかご説明します。

・親知らずが虫歯になった

親知らずは一番奥の歯なので治療器具が届きにくく、その後の手入れも困難です。また、治療ができたとしても再びむし歯になる可能性があり、親知らずがむし歯になったらあえて治療をせずに抜いてしまった方がよい場合があります。(※1)

・歯茎が腫れを繰り返す

親知らずが中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている場合は食べ物が詰まりやすく、不潔となり周囲の歯肉に炎症を起こしやすくなっているため、腫れや痛みを繰り返します。(※2)

・嚢胞(のうほう)になっている

骨の中に完全に埋まっているが、エックス写真で袋のような影がみられる。病気の発育によりあごの中の神経を圧迫したり、膿の袋を作り、患部に痛みや腫れを生じます。(※3)

・まっすぐ生えなかった

まっすぐ生えてない親知らずは抜いた方がいいでしょう。横向き、斜めに生えた場合は歯の機能をきちんと果たすことができないばかりか、他の歯に悪影響を及ぼしてしまいます。

まっすぐに生えない場合は早い段階での抜歯をおすすめします。なぜ、早めの抜歯がいいのかはいくつかの理由があります。

親知らず早めの抜歯の理由

(1)隣の歯の虫歯リスクが高まる

奥歯は普段の歯磨きでも磨き残しの多い部分です。そこに、親知らずが斜めや横を向いて生えてくるとますます磨きにくくなりますよね。そうなると細かい部分がさらに磨き残しが多くなり虫歯リスクも高まります。

(2)歯茎が炎症を起こしやすい

歯肉に部分的に被ったままになることにより不潔になりやすく、歯肉の炎症を起こしやすい状態となってしまいます。これを智歯周囲炎(ちししゅういえん)と呼び、20歳前後の人に発生する頻度の高い疾患です。(※4)

智歯周囲炎(ちししゅういえん)が酷くなると、口が開かなくなったり、熱が出たりして痛む場合もあります。

(3)早めの抜歯でトラブル回避

一般的に18~22歳頃と生えると言われている親知らず。できれば生えてきた段階で早めの診断を受け抜歯をすすめられたら行うことがベストです。

親知らずの抜歯は通常の抜歯よりも難しく、横を向いていたり斜めになっていた場合は時間もかかり、年齢を重ねてからの抜歯の場合は身体にも大きな負担となります。

早い段階での抜歯の方が回復後の痛みや腫れも軽減でき治りも早いので、抜歯の必要がある場合は、できるだけ早めにしましょう。

親知らずは個々で違う!

いかがでしたか?

歯の機能をきちんと果たしてくれる親知らずなら問題がないのですが、そうでない場合はリスクになります。

また、親知らずの生え方は人それぞれです。

ここでは当てはまらない生え方をしている方もいるかもしれません。
抜歯しなくていいのか。抜歯した方がいいのか。

親知らずについて分からないこと、迷っていることがあればいつでも気軽にご相談ください。

【こちらもおすすめ】噛むことが健康な体を作る!みんなで学びたい「ひみこの歯がいーぜ!」

参考:(※1. 2.3.4)テーマパーク8020-親知らず
画像:Aleksandra Gigowska/shutterstoc
画像: staras/shutterstoc

梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。

大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』

慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。

INFORMATION

梅ヶ丘一丁目歯科

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東京都世田谷区梅丘一丁目16番3号

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