今回は、インターネットでアンケート調査を実施して分かった
「歯のお悩みランキング」の結果を発表します。
アンケート結果を見るとお口や歯に関してさまざまな悩みを持っている人が多数いることが判明しました。どんな結果になったのか楽しみにしてください。
目次
歯のお悩みランキング結果発表!
(1) お口や歯の悩みがありますか?
あると答えた方は全体の80%という結果に。
ほとんどの方がお口や歯に悩みを抱えているようです。
では、どんな悩みを抱えているのかランキングにしてお届けします。
(2)あなたのお口や歯の悩みは?
1位:黄ばみ(31%)
1位:口臭(31%)
3位:虫歯(13.8%)
4位:歯並び(10.3%)
4位:歯茎の腫れ(10.3%)
歯の黄ばみや口臭が同率1位という結果になりました。
歯の黄ばみの原因は大きく分けて外部要因・内部要因(加齢)による要因の2つが挙げられます。
外部要因は「ステイン」が一般的な原因といわれています。
ステインとは、食物に含まれているポリフェノールなどが、唾液の中のたんぱく質と結合した汚れのこと。着色しやすい食べ物を摂取するときは注意が必要です。
黄ばみ対策としては、食後に軽く口の中をゆすぐことで、ステインの主成分を洗い流し沈着を防ぐことができます。
内部要因(加齢)は、歳を重ねるごとに歯は黄ばみを帯びていきます。表面を覆っている半透明の白色物質である「エナメル質」が、加齢に伴って磨耗し薄くなることが原因です。
そして、気になる口臭。口臭の主な原因の90%はお口の中にあると言われており、特に口臭の主な原因と言われているのが「舌苔(ぜったい)」です。
舌苔を放置すると歯周病、虫歯、口臭のリスクが上がるだけでなく味覚障害、舌炎などを引き起こす可能性もあります。歯を毎日磨いているのに口臭が気になるという方は、舌苔を除去する舌みがきから始めてみましょう。
(3)どんな時に口臭が気になりますか?
口臭が気になるという方にどんなとき口臭が気になるか質問しました。
起床時(29.6%)
ニンニクなどの匂いのキツイものを食べたとき(22.2%)
マスクの着脱時(14.8%)
食後(14.8%)
会話中(11.1%)
口臭が気になる人のコメント
・朝起きた時、口の中がネバネバしているようで気持ちが悪い(40代 女性)
・仕事柄、口臭はいつも気にしています。(40代 男性)
・唾液が減ってきたような気がする(30代 女性)
・人と話をする時、口臭が気になって発言が控えめになってしまう(30代 女性)
口臭は時間帯により変化します。特に、朝の起床時は唾液の量も減り、お口の中を清潔に保つことが難しく一番口臭が強くなるといわれています。
唾液の減少、舌苔(ぜったい)は口臭に大きな影響を及ぼしますが、口臭の原因はそれだけではありません。歯石、虫歯、歯周病、副鼻腔炎、胃腸トラブルなど他にもあります。
また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためマスク生活になり、今まで気が付かなかったご自分の口臭を改めて意識したという人も少なくなりません。
口臭は予防することが可能ですが、歯磨き、補助器具の使用(歯間ブラシやデンタルフレロスなど)、マウスウオッシュをしても、口臭が続くという方は一度、歯医者での定期検診をおすすめします。
(4)一日何回歯磨きをしていますか?
1回(8%)
2回(64%)
3回(28%)
起床時と就寝前の2回が一番多い結果となっています。
(5)一回の歯磨きの時間は?
一番多かった時間が2〜3分(51.3%)でした。最長では一回の歯磨きに20分かける人もいる結果になりました。歯磨きは1日2回以上、特に就寝前はしっかり磨くことをおすすめします。
食後に歯磨きをしている人は、食後30分ほど時間を置いてから歯磨きをしましょう。食後は、消化器系の負担を軽くするため唾液が大量に分泌されます。お口の中は、唾液で細菌が洗い流されている状態になります。
食後すぐに歯磨きをしてしまうと、唾液の分泌を抑えてしまい細菌の増殖を手助けする結果になってしまうので注意してください。
(6)歯間ブラシやデンタルフロスを使用していますか?
76%の方々が歯間ブラシやデンタルフロスの補助器具を使用しているという結果になりました。
歯磨きの目的は、虫歯や歯周病の原因にもなる歯垢(プラーク)を落とすこと。しかし、歯ブラシのみの歯垢除去率は60%しかありません。歯ブラシと歯間ブラシを併用することで、歯垢(プラーク)や食べカスを約95%も除去することができます。(※2)
毎日の歯磨きに補助器具をプラスしてお口の中を健康に保ちましょう。
(7)歯医者へ定期的に検診へ行ってますか?
行ってる(32%)
行ってない(64%)
行けない(4%)という結果になりました。
定期検診に行ってない人のコメント
・時間が取れない(30代 男性)
・面倒でついつい後回しに(30代 女性)
・歯医者が苦手(40代 女性)
・どこも痛くないから(30代 男性)
海外では予防歯科が当たり前のようになっていますが、日本では、歯が痛くなったら、虫歯になったらなど、症状が出たら歯科に行くという方がまだまだ多くいます。
大切なのは予防すること。「歯のメンテナンス(歯科検診)」では、虫歯、歯周病、歯周ポケットのチェック、歯石・歯垢(プラーク)の除去、ブラッシング指導などを行います。他に、コーヒーやタバコなどのステインで歯が汚れた場合もクリーニングをしてもらうことが可能です。
お口の健康は全身の健康にも影響を及ぼします。定期的なメンテナンスは、健康や幸せを支える大切なケアと考え数ヶ月に一度、検診を受けましょう。
自分に合った治療法がある!
いかがでしたか?
アンケート調査で多くの方々が日頃のケアをしっかり行なっていることがわかります。
しかし、お口や歯の悩みを抱えている方も多くそれぞれ症状が違うと思います。
自分に合った治療法を探すためにも歯医者での定期検診を忘れずに受けてください。
早期発見・早期治療でいつまでも健康な歯で過ごしましょう。
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(※1)e-ヘルスネット
(※2)ライオン歯科衛生研究所
画像:aslysun/shutterstock
梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。