大人も子どもも普段からスポーツを楽しんでいる方は多いと思います。
子どもは野球やサッカーなどのスポーツクラブに入り日々練習に明け暮れているのでは!?
試合ともなれば家族で応援に行くのが楽しみですね。
そこで！ 今回は最高のパフォーマンスで試合に出場するためにも重要な
『歯とスポーツの関係』についてお届けします。
目次
オリンピック選手は歯科検診を欠かさない!?
17日間に及び開催された東京2020オリンピック、全ての競技が終わり閉幕しました。
今回のオリンピックはコロナ禍のため画面越の声援となりましたが、アスリートが競技に挑む姿をみて感動を覚えた方は多いと思います。
アスリートにとって『歯』はとても重要なんです。 スポーツと歯がどんな関係性があるのか不思議ですよね。
実は、過去に開催されたオリンピックで歯科トラブルによりベストパフォーマンスが出なかったと言う選手が大会後に20数名いたことが判明。現在、オリンピック特別強化指定選手は歯科の定期健診を受けています。（※1）
このトラブルとは『噛み合わせ・咬み合わせ』が大きく関係しています。噛み合わせスポーツ全体の約70％の種目でパフォーマンスに関わってくると考えられているそうです。
スポーツ時、奥歯にかかるエネルギーは？
例えば、ソフトバンク球団会長の王貞治さんは『世界の本塁打王』にも輝いた野球界のレジェンドです。王さんの奥歯は、現役時代バッティングの際、歯を食いしばりすぎボロボロになったというのは有名な話です。
他にも、元フィギュアスケーターの浅田真央さんがインタビューで「ジャンプのとき奥歯を噛みしめるため、歯が欠けることがある」と語っていました。
トップアスリートが歯を食いばったとき、奥歯にかかるエネルギーは100kg～1tとも言われています。人は奥歯を強く噛むことで、重心が安定し体がスムーズに動くようになるのです。
これはトップアスリートだけでなく私たちも同じです。重いものを持つとき歯を食いしばってしまいますよね。スポーツをしている方々もボールを打つ、蹴るなどの動作のとき、歯を食いしばり身体に力を入れ安定した動作を維持しているのです。では、しっかり食いしばれないとどうなってしまうのでしょう。
噛み合わせが弱いとどうなるの？
噛み合わせの力が弱いとどうなってしまうのか。
次の動作に時間がかかるだけでなく、顎のそばには三半規管という平衡感覚を操る器官があるため、噛み合わせがうまくいっていないと、顎にしっかりとした力が伝わらず重心が不安定になってしまうのです。
重心が不安定になると体全体に力が行き届かず、最高のパフォーマンスをだすことができなくなります。
そのため、ほとんどのアスリートは、普段から歯、お口の健康に気を遣っています。元メジャーリーグのイチロー選手が1日5回歯を磨いていたという話も有名ですね。
スポーツ用マウスピースを付けよう
小さな頃からスポーツを楽しんでいるお子さん達も多くみられます。サッカー、野球、バドミントン、水泳など。オリンピックの影響でスケボーなどの人口も増えそうですね。
スポーツで前歯を失う子どもはとても多く、フェンスに激突した、ボールが当たった、人と接触したなど一生懸命がんばり過ぎてケガをしてしまうことがあります。
このとき、前歯の永久歯を一度失ってしまったら……。残念ですが二度と自分の歯が戻ることはありません。では、どのように大切な歯を守ればいいのか。
スポーツをするとき、頭を守るにはヘルメット、膝、肘などはサポーターで守りますよね。お口、歯のケガを予防するためには『スポーツ用マウスピース』の装着をおすすめします。スポーツ用マウスピースはケガの予防だけでなくさまざまな効果を期待できるんですよ。
スポーツ用マウスピースとは
スポーツ用マウスピースは、スポーツ時に装着するマウスピースです。、強打による衝撃を和らげ口腔粘膜や歯を守る効果があります。また、脳震とうなどの発生率や重篤度を低減させる効果も期待できます。
マウスピースの装着が義務付けされているスポーツは、ボクシング・キックボクシング・K-1、空手（一部）などの格闘技、アメリカンフットボール、ラグビー（一部）、ラクロス、インラインホッケーなどが挙げられます。
公式に装着を義務づけられてはいないものの、マウスピースが推奨されていたり、よく使用されていたりするスポーツも多く、バスケットボールやサッカー、体操、柔道、水球などで使用されるケースもあります。
スポーツ用マウスピースを装着するメリット
画像：AnEduard/shutterstock
（1）歯や顎関節を守る
歯の損傷、口腔粘膜のケガ、顎の怪我などを予防をします。
（2）お口のケガを防ぐ
衝撃でお口の中の粘膜や唇、舌などを歯で傷つけてしまう場合もあります。スポーツ用マウスピースを装着することで口腔内のケガの防止や軽減にも繋がります。
（3）運動能力がアップする
安心して噛み締めることができるスポーツ用マウスピースを装着していると、身体のバランス感覚や瞬発力、集中力の向上につながると考えられています。
（4）心理的効果
スポーツ用マウスピースを装着していると人との接触、フェンス、壁などの激突、ボールとの接触などにより本人がケガを負ったり、相手にケガを負わせたりする不安や恐れを大幅に軽減できます。
リラックスした状態でプレイでき本来の実力を発揮できるという心理的効果が期待できます。
（5）歯のすり減りを防ぐ
競技中に歯を強く噛みしめている場合が多々あります。この時、歯には大きなエネルギーがかかり、咬耗（すり減り）が誘発され下顎位が側方へ偏位していく場合があります。
そのまま放置していると、奥歯などが欠けたり、割れるなどの破折が生じ、最悪の場合、抜歯せざるを得ない状態になってしまいます。
スポーツ用マウスピースを装着することで、強く噛み締めても歯のすり減らし、下顎偏位や歯の損傷を予防できます。
【まとめ】スポーツをするならマウスピースを装着しよう
いかがでしたか？ 噛み合わせが悪いと、脳や顎への刺激が正しく伝わらず、スポーツだけでなく、仕事や勉強のパフォーマンスにも悪影響を及ぼす場合があります。
スポーツ用マウスガードにはたくさんのメリットがあります。歯をすり減らさない、破損させないためにもスポーツをする方は、噛み合わせのチェック、スポーツ用マウスピースの着用がおすすめです。
スポーツ用マウスピースの作成は梅ヶ丘一丁目歯科へ
画像： TimeImage Production/shutterstock
梅ヶ丘一丁目歯科では、技工士と連携し完全オーダーメイドで患者様のお口に最適なスポーツ用マウスピースを作成いたします。市販のものを購入したが違和感がある、パフォーマンスの向上、ケガなどの防止をしたいという方はぜひ、ご相談ください。
また、大人でも子どもでも歯列矯正を行い、正しい噛み合わせを作っている方がたくさんいます。まだ噛み合わせ・咬み合わせのチェックをしていない、歯並びが気になるという方は梅ヶ丘一丁目歯科で歯科検診を受けましょう。
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※1：ReseMom
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梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一（ほりごめ まさかず）
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。