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歯ってどんな仕組み?何からできてるの?意外と知らない基礎知識を学ぼう

歯の基礎知識を学ぼう

梅ヶ丘1丁目歯科 堀籠(ホリゴメ)です。

歯は一生必要なもの。人生のパートナーでもあります。

しかし、基本的な歯の構造や仕組を知らない方が意外に多いのではないでしょうか。
これらを知ることは歯の予防にも繋がります。

今回は、歯がどんな仕組みで何から形成されているのか詳しくご説明します。

歯の役割

歯が何のためにあるのか?と聞かれたとき、多くの方は「細かく噛み砕いて消化しやすくする」と考えるのではないでしょうか。

歯はただ食べ物を噛み砕いているだけでなく、「発音を助ける」「表情を作る」「体の姿勢やバランスを保つ」「ものを噛むことで脳に刺激を与える」など私たちの毎日の暮らしに不可欠な役割も担っています。(※1)

歯を1本失っただけで食べ物を噛み砕く能率が大きく下がってしまいます。健康な体作りは健康な歯が必要不可欠と考え日々の歯磨き、歯間ブラシ、フロスなどのケアを丁寧に行いましょう。

歯の構造

画像:shutterstock

人間の歯は一生に2回生え変わることで「二生歯」とも呼ばれています。歯はどのような構造でどのような仕組みになっているのかご説明します。

(1)エナメル質

人間の身体組織の中で最も硬いのがエナメル質です。

神経が通っておらず痛みは感じません。水晶に近い強度があるのですが、酸に弱い特徴があります。

(2)象牙質

歯冠部から歯根部までの歯を形成している組織が象牙質です。

冷たい水などを飲み歯がしみる知覚過敏などは、この象牙質の露出で発生します。象牙質にはエナメル質との境まで象牙細管という小さな穴が無数に走っており痛みを感じるのは、この象牙細管の中を刺激が走るからと言われています。

(3)セメント質

歯の根っこ部分の表面を被っている組織がセメント質です。人間の骨と同程度の強度があり、歯槽骨と結合し歯根膜を繋ぎ止める役割があります。

(4)歯髄(しずい)

歯の心臓部ともいえる歯髄(しずい)。象牙質に栄養を補給する役割があります。一般的に「神経」と言われており、歯の治療で「神経を取る」と聞くと思うのですが、これは歯髄(しずい)を取るということになります。

(5)歯肉(しにく)

一般的に歯茎と呼ばれている部位になります。

(6)歯槽骨(しそうこつ)

歯を支えているのが歯槽骨と呼ばれる顎の骨です。

(7)歯根膜(しこんまく)

噛んだり、歯に力を入れるなど、歯槽骨に伝わる圧力を吸収・緩和してくれるのが歯根膜(しこんまく)です。

歯の名称

大人の歯はすべて生えそろうと32本(親知らず含む)種類が8種類に分けられます。歯にはそれぞれ名称と役割があります。

(1)中切歯(ちゅうせっし)

口を開けると一番手前にあり目立つ歯が中切歯(ちゅうせっし)です。食べ物を噛み砕いたり千切ったり、発音にも影響する役割があります。

(2)側切歯(そくせっし)

中切歯の両隣にあるのが側切歯です。中切歯と同じ役目を担っています。

(3)犬歯(けんし)

32本の歯の中で一番寿命が長いと言われる犬歯。食べ物を引き裂くだけでなく噛み合わせにも重要な役割を担っています。

(4)第1小臼歯(だいいちしょうきゅうし)

前歯が中切歯、側切歯、犬歯となり、奥歯ゾーンの始まりが第1小臼歯になります。第1小臼歯は奥歯の中でも一番小さく食べ物をすり潰す役割があります。

(5)第2小臼歯(だいにしょうきゅうし)

第1小臼歯と同じく食べ物をすり潰す役割があります。

(6)第1大臼歯(だいいちだいきゅうし)

噛むだけでなく噛み合わせにも非常に重要な歯が第1大臼歯です。6歳頃から生え始めるので6歳臼歯とも呼ばれているそうです。

(7)第2大臼歯(だいにちだいきゅうし)

32本の歯の中でも大きく頼り甲斐がある第2大臼歯は、食べ物をすり潰す役割があります。

(8)第3大臼歯(だいさんだいきゅうし)

一般的に親知らずと呼ばれるのが第3大臼歯です。

歯はなぜ生え変わるの?

画像:shutterstock

人間の体はとても不思議! 子どもの頃のあごは小さく最初からあごのサイズにぴったりの歯が生えるようになっているのです。大人になるとあごも大きくなるので大人のサイズにぴったりな歯が生え変わります。

大人の歯が生える頃には、あごの成長も止まるので生え変わる必要がないのです。生えたての歯は虫歯になりやすいので生え変わりの時期から予防に気をつけましょう。

歯は一生涯、私たちの体を支えてくれます。人生のパートナーと考え、セルフケアだけでなく数ヶ月に一回でもいいので歯科医院で定期検診などを受けケアをすることが大切です。

【関連記事】噛むことが健康な体を作る!みんなで学びたい「ひみこの歯がいーぜ!」

(※1)ライオン クリニカ
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画像:Radharani/shutterstock
画像: natane/shutterstock

梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。

大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』

慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。

INFORMATION

梅ヶ丘一丁目歯科

住所

東京都世田谷区梅丘一丁目16番3号

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