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一生を左右する!成長に大きな影響をもたらす乳歯の役割や仕組みとは

乳歯は一生を左右する大切な歯!

梅ヶ丘1丁目歯科 堀籠(ホリゴメ)です。

乳歯は、一般的に生後5~8ヶ月頃から生え始め、2~3歳で20本すべてが生え揃います。
生え変わる乳歯だからといって虫歯などを放置していませんか。

噛むだけでなく子どもの成長に大きな影響を与える「乳歯」。

今回は、乳歯にどんな役割があり、仕組みになっているのかご説明します。

乳歯と永久歯の生え変わりの仕組み

画像:shutterstock

生後89ヶ月頃から下の前歯が生え始めます。
歯の数は、乳歯が20本。永久歯は第3大臼歯(親知らず)を除くと28本です。

乳歯の生え変わりは一般的に6歳から始まり、個人差はありますが12〜14歳頃にはすべての歯が永久歯に生え変わります。

抜けた乳歯をみて気が付く方もいると思いますが、乳歯には根っこがありません。
なぜ、根っこがないのか不思議ですよね。

これは、顎の中で乳歯の下に生えた永久歯から出る細胞が、乳歯の根っこを少しずつ溶かしているからです。
乳歯は根っこが溶けてなくなるとグラグラと揺れ始め抜けてしまい、永久歯と生え変わる仕組みになっています。

生えたての乳歯は虫歯になりやすい!

生えたばかりの乳歯は、表層のエナメル質が永久歯の半分で汚れがつきやすく、酸にも弱いので虫歯になりやすい状態です。
1本が虫歯になると次から次に虫歯になる場合もあります。

しかも、乳歯は虫歯の進行が早く痛みもあまり感じないのが特徴的です。
虫歯になる前に、乳歯が生えてきたら歯科医院でフッ素塗布を施したり、フッ素入りの歯磨き粉を使ったりするよう心がけましょう。

乳歯の役割

画像:shutterstock

「そうは言っても乳歯は生え変わるし、ちょっとした虫歯くらいなら平気でしょう」と考える方もいます。
確かに永久歯に生え変わるのですが、乳歯には子どもの成長に欠かせない大切な役割があるのです。

(1)スペースの確保

乳歯は、永久歯が生える「スペースの確保」という役割があります。
乳歯の虫歯を放置し永久歯に生え変わる前に抜けてしまったらどうなると思いますか?

永久歯の生えるスペースを確保できず、永久歯が傾いて生えてしまったり
生えてくるスペースが足りなかったり、幅が狭くなってしまい
結果的に永久歯が無理矢理生えてきて歯並びが悪くなってしまうのです。

(2)噛む力を養う

子どもの成長は早く、たくさんの栄養が必要になるので、健康な歯で食べ物をしっかり噛み砕き胃腸の消化・吸収ををスムーズしなければなりません。

「よく噛む」ということは単純な作業かもしれませんが「噛む」ことで顎や脳などが刺激され
体の成長発育に大きな影響をもたらします。

・顎の力を強める

しっかり噛むことは顎の骨を強くし大きく発達させてくれます。
顎が小さく弱いと歯並びだけでなく、噛み合わせ、体全体の姿勢、さらには心理面にも影響してきます。

大きく丈夫な顎を作るためにも、普段の食事に歯応えのある食べ物
食物繊維豊富なごぼうや、れんこんなど、おやつにはりんご、子供用せんべいなど工夫をしながら
積極的に取り入れ「噛む習慣」を身に付けさせましょう。

・唾液の分泌量を増やす

よく噛むことにより唾液の分泌量が増えます。
唾液の量が増えることにより食べ物の消化・吸収をスムーズにするだけでなく、口の中の食べカス、汚れを洗い流し口の中を清潔に保ってくれるのです。

さらに、唾液に含まれるカルシウムやリンなどが虫歯を予防してくれたり、口から入ってくるウイルスなどの増殖を防いでくれます。

(3)正しい発音

「乳歯の虫歯を放置し抜けたスペースに永久歯が傾いて生え、歯並びが悪くなった」
これは見た目だけでなく発音にも影響を与えてしまいます。

舌が動かしにくかったり、音が漏れたりなど正しい発音ができず発音が不明瞭になってしまう恐れがあります。正しく話し発音するためにも乳歯が健康に生えそろうことが重要となってきます。

(4)気持ちが落ち着き表情が豊かになる

よく噛むということは、顎を強くしてくれるだけでなく頭蓋骨全体と体のバランスを整えてくれます。
口をよく動かすことで表情も豊かになり、気持ちを落ち着かせる働きもあるようです。

「噛む」ことはリラックス効果、緊張の緩和など、心理面にも想像以上の利点を与えてくれます。

気をつけたいクセ!

子どもの指しゃぶり、爪を噛む、舌で前歯を押す、口呼吸などの癖が気になっていませんか?

これらは、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼしてしまいます。
気がついらた声かけをして治すように心がけてください。

歯と歯の隙間

乳歯が生えたけど歯と歯の間に隙間が多く、将来的にすきっ歯になるんじゃないかと心配していると方もいると思います。

乳歯の歯と歯の隙間は特に問題はありません。

永久歯は乳歯より一回り大きいので、乳歯の歯と歯の間にはある程度の間隔が必要です。
これは顎がキチンと成長している証でもあるので心配はいりません。

乳歯の歯と歯が隙間なく生えている場合は歯科医に相談しましょう。
小さなスペースに乳歯より一回り大きな永久歯が生えてしまうことになるので、歯並びや噛み合わせに問題が生じてしまいます。

プロフェッショナルケアで子どもの歯を守ろう

出典:shutterstock

子ども達は約10年間ほど乳歯で育ちます。
乳歯は生え変わるといえ、一生を左右する大切な歯です。

乳歯の生えている期間は、子ども達の健やかな成長を促す大切な時期と考え
よく噛む習慣などを身に付けさせてください。

そして、定期的な歯科検診で生え変わりに問題はないか、虫歯になってないかなどのチェックを受け
親子で大切な乳歯を守っていきましょう。

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梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。

大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』

慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。

INFORMATION

梅ヶ丘一丁目歯科

住所

東京都世田谷区梅丘一丁目16番3号

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