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正しい歯の磨き方を覚えよう!
梅ヶ丘1丁目歯科 堀籠(ホリゴメ)です。
お口と歯の健康のためにも知っておきたいのが「正しい歯の磨き方」です。
しかし、でこぼこがあったり、背の低い歯や、飛び出した歯があったりと
お口の中は複雑なものです。
そこで、今回は正しい歯磨きの仕方をご説明します。
歯ブラシの持ち方や部位ごとの磨き方など、ご自身の歯磨きを見直すきっかけになればと思います。
歯磨きの目的
歯磨きの目的は、虫歯や歯周病の原因にもなる歯垢(プラーク)を落とすことです。歯垢は、お口の中にいるさまざまな雑菌や歯周病菌など虫歯菌が生きている状態で塊となり歯に付着しています。
1mgの歯垢の中には、1億個もの細菌が存在しているともいわれています。正しい歯磨きをしっかり覚え、歯垢を除去し、口臭、虫歯、歯周病などのお口トラブルを招かないよう予防することが大切です。
歯ブラシの持ち方
皆さんは歯ブラシをどのように持っていますか?
歯ブラシには二通りの持ち方があります。
(1)ペングリップ
ペングリップとは鉛筆を持つように歯ブラシを握って持つ持ち方です。
ブラッシング中、意識してもつい力が入ってしまうという人におすすめの持ち方。
力が入りすぎると毛先部分が広がってしまい、歯にブラシがきちんと当たらず汚れを落とし切ることができなかったり、歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れがあります。
力が入ってしまうという方はペングリップを試してみてください。
無駄な力が入らず細かい部位まで磨くことができます。
ペングリップで磨くときのポイントは「ワキを締める」ということ。
ワキを締めると歯ブラシを持つ手が安定するので磨きやすくなります。
(2)パームグリップ
パームグリップとは、歯ブラシを手のひらで握って持つ持ち方です。子ども用の歯ブラシは、ほとんどがグリップを太めに作っています。
パームグリップであればしっかり握って歯磨きができ、ブラッシング圧がかけやすいので
非力な子どもにおすすめな持ち方です。
歯ブラシは濡らさずに!
歯磨きをする際、歯ブラシを軽く水に濡らして歯磨き粉をつける方が多くみられます。
実は「歯ブラシは濡らさない」が歯磨きのポイントでもあるのです。
ほとんどの歯磨き粉には、歯の着色、汚れをとってくれる「研磨剤」や、お口の中の細菌の働きを弱め、酸がつかないよう働いてくれる「フッ素」が含まれています。
水分を含んだ歯ブラシで歯を磨いてしまうと、研磨剤やフッ素の効果を十分に得ることができません。
また、水で濡らした歯ブラシで歯を磨くと泡がよくたちます。この泡だちの良さが「キレイに磨けた」と「磨けた気分」にしてしまうのです。磨き残しがないように、歯ブラシは濡らさず使うようにしましょう。
正しい歯の磨き方
(1)歯と歯ぐき(歯肉)の境目
歯全体、歯の表面を磨くのではなく歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間をやさしく掻き出すように磨きましょう。
歯と歯ぐきの境目などは毛先が届きにくい部分もあります。毛先を45度の角度にして入れ込むように磨くのがポイントです。
(2)奥歯は磨き残しが多いので注意!
奥歯は歯ブラシのヘッドが入りにくく磨き残しが多い部位です。
歯ブラシは奥歯にしっかり入るものを使いましょう。
奥歯の内側は、歯ブラシを縦やナナメにして磨き残しがないよう注意してください。
(3)歯のでこぼこを磨くときは
口の中にはでこぼこがたくさんあり歯ブラシが隅々まで行きわたるのが難しい部位でもあります。この場合は、歯ブラシを縦向きにし、歯の1本1本を意識して磨いていきましょう。
歯が重なっている部分には毛先を入れ込むように。
八重歯のように1本だけ飛び出している部位には、歯ブラシを直角にして側面にも当たるよう磨いてください。
(4)前歯の裏側を磨くときは
前歯の裏側は磨きにくく磨き残しも多い部位であり、歯垢(プラーク)の付着しやすい部分でもあります。歯ブラシを縦にし前歯の裏に当て上下に動かし1本1本磨きましょう。
下の前歯は、歯ブラシのかかと部分を使うとうまく磨くことができます。
一般的に、歯と歯ぐきの間、歯と歯の間、奥歯、歯並びがでこぼこしている箇所は磨き残しが多い部分と言われています。まずは、自分の歯の形や歯並びを知ることが大切です。
丁寧に歯ブラシを当て一ヶ所を20回以上小刻みにやさしく磨くよう心がけてください。
歯ブラシの交換頻度は?
歯ブラシは、1ヶ月に1度交換することをおすすめします。
歯ブラシの毛先が開いてしまうと、毛先が歯に当たりにくくなり効果的に汚れを落とすことができません。また、開いた毛先により歯ぐきを傷つけてしまう可能性もあります。
毛先が開いているのかどうか分かりづらいときは、歯ブラシを後ろから見てください。
毛先がヘッド(歯ブラシの頭)からはみ出しているように見えたら交換しましょう。
歯磨きが終わったら、歯ブラシをキレイに洗い汚れがついてないか確認し、風当たりの良いところでしっかり乾燥させるのもポイントです。
水分を含んだままだと、カビや雑菌が繁殖してしまうので注意してください。
いかがでしたか?
正しい歯磨きができていないと、歯や歯ぐきを傷つけ思わぬお口トラブルを招いてしまう場合もあります。
まずは、ご自分のお口にあった歯ブラシを見つけることから初めてみませんか。
そして、歯に歯ブラシがキチンと当たっているか意識して磨くことを心がけましょう。
美しい歯を保つためにも、正しい歯磨きの仕方を覚えることは大切です。
正しく歯磨きができているか不安な方は気軽にご相談ください。
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梅ヶ丘一丁目歯科 院長 堀籠眞一(ほりごめ まさかず)
経歴
松本歯科大学を卒業
医療法人社団 歯友会「赤羽歯科」
医療法人社団 友伸会「仙川町歯科クリニック」
両院併せて30年以上、歯科診療に携わる。大手の歯科医院勤めにより先進技術・先進医療を取得。
学会にて常に新しい治療方法を学んでいる
モットーは『自分の歯で一生を過ごす為の治療』慣れ親しんだ梅ヶ丘という地で開業し、皆様に愛される地域に根付いた歯科医院を目指しております。